
「かわいそう」だけでは救えない命の為に
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スペイクリニックの役割
なぜ「保護だけでは救えない命」があるのか?
猫の命を守るために、保護活動は非常に意義深いものですが、単に保護するだけでは、根本的な問題の解決にはなりません。理由は以下の通りです。
保護できる数には限界がある(シェルター・人員・費用に制限がある)
保護されても譲渡先が見つからず、終生収容されるケースが多い
野良猫は毎年繁殖を繰り返すため、次々と新しい命が生まれ続ける
つまり、**「一匹を救っても、また次の命が生まれてくる」**という悪循環があるのです。
スペイクリニックの役割とは?
スペイクリニックは、こうした構造的な問題に対し「命の入口を減らす(過剰繁殖を防ぐ)」という根本的な対策を講じる場所です。
1. 未然に不幸な命を生まない
繁殖を抑えることで、生まれてすぐに死ぬ命や殺処分される命を減らせます。
保護を必要とする猫の数自体を減らすため、支援の手が届きやすくなります。
2. 保護活動の効果を最大化する
スペイクリニックが機能することで、保護された猫が再び繁殖することがなくなり、「次の命の連鎖」が止まります。
限られた資源(場所、資金、人材)を、本当に助けが必要な猫に集中できるようになります。
3. TNR活動との連携
地域猫に不妊手術を施し、元の場所に戻す(TNR)ことで、「見守られた野良猫」として共存が可能になります。
これにより、地域猫の数が徐々に減り、安定した群れを形成するため、地域トラブルも軽減されます。
スペイクリニック開院予定日
2025年
7月20日、21日、22日 10月17日、18日、19日
8月15日、16日、17日 11月16日、17日、18日
9月21日、22日、23日 12月22日、23日、24日
参加条件・予約方法
1. 予約方法
お電話にてお問い合わせください。088-660-6776
※申込者数が多い場合はお受けできないことがございます。
2. 対象猫
飼い主のいない外猫または多頭飼育崩壊現場の猫(耳カット必須)
3.参加条件
①「特定非営利活動法人あわねこ保育園」の会員であること。
会員でない方は本ホームページより入会のお申込みしていただくか、手術日当日にお申込みいただけます。
②猫を捕獲できること。
③会場まで連れてくることができる。(捕獲機もしくはキャリーで連れてくる場合は必ず洗濯ネットに入れてくること。)
④手術後、1日(最低術後24時間、猫を安静に置ける場所があること。リリースは翌日に状態を十分に確認してからお願いします。)
⑤手術同意書に署名すること。
⑥堕胎処置の場合、自己の責任において持ち帰り埋葬・火葬・供養などをすること。
⑦参加猫に耳カット処置をすることに同意すること。
⑧この件に関して絶対に不当な金銭のやり取りをしないこと。
(正当な手術代のやり取りはOK。手術代を高く請求した場合は法的な対応をします。)
4.費用
・不妊去勢手術代(オス・メス同じ料金)6,500円(税込)
(ワクチン3種混合・ノミ・ダニ駆虫薬込み)
※症状により、処置が必要な場合は別途費用が必要になることがあります。
※ご希望の方はウイルス検査 2,200円(税込)も可能です。
※猫を預ける際にお釣りのないようにご用意下さい。
当クリニックの獣医師紹介

山口 武雄 獣医師
1948年生まれ。
日本大学獣医学部獣医学科(現:生物資源科学部獣医学科)
卒業。1974年、山口獣医科病院を開院以来、飼い主のいない
猫や犬の不妊手術に力を注ぐ。雲仙普賢岳噴火災害、阪神淡
路大震災、スマトラ沖地震、東日本大震災後の被災動物の救
護、避妊去勢手術活動にも参加。
~外ネコの不妊手術は動物愛護の第一歩~
「かわいそう」だけでは、救えない命があります。外で生きる猫たちは、過酷な環境の中で懸命に生きています。私たちができる最も確かな支援、それが不妊手術です。命をむやみに増やさないこと。
増え続ける悲しみを、これ以上繰り返さないこと。それが、すべての動物愛護の基本です。あわねこ保育園のスペイクリニックは、その想いをかたちにしています。ぜひ、一緒に小さな命を守る仲間になってください。